このスタイリングの主役はロメインレタス。
普通の丸いレタスとは違って、シュッと細長く、葉は、肉厚なのにパリッと気持ちのいい歯応えが特徴です。
その長さや、葉の質感を活かしたスタイリングをしたいと考えました。
ロメインレタスに合わせて、ズッキーニも斜めに、その長さを強調するようにカットしました。
ズッキーニはソテーし、隣に添えたラディッシュも葉ごと素揚げしました。
マイクロトマトは、とても珍しいトマトなので、手に入ってラッキーでした。
こちらも房のまま。
スタイリングでは、素材の特徴を活かすことをとても大事にしています。
活かし方は様々。
今回の私は、野菜の形をできるだけ変えないまま活かして、アンバランスなくらい長い器に盛り付けました。
食材から話が脱線しますが、長所と短所って、紙一重だと、たびたび思います。
それは食べ物の見た目と味、人の外見と中身、あるいは住宅の古臭いデザイン、何にでも当てはまります。
外見の特徴も、自分らしさだと胸を張っている人はカッコ良いですよね。
逆に、短所だと思い込んでコンプレックスになっている人は、その特徴が悪目立ちしてしまう。
インテリアのスタイリング案件もよくあるのですが、今ある家(部屋)の特徴をダサいと思って全て隠すか、
チャームポイントを見つけて、活かす方法を探るか、考え方次第で全く違うものが生まれます。
私は、可能な限り、活かす方を選ぶ人でありたいと思っています。
そう思って周りを見回すと、いろんなものに可能性を感じます。
スタイリングにも、際立った特徴が生まれ、個性が出ます。
今回の撮影は、<BRUSH>にサラダとカトラリーを並べて、なんかまとまりが出ないね、、、
なんてみんなであれこれ試して、
ネイビーのナプキンを添えたら、あ!これだ。となりました。
<BRUSH>の塗りむらのグレーとネイビーがリンクして、全体が締まったんです。
ナプキンの折り方は、かっこよくするのって結構難しいです。
ラフに気取らない空気感を作り込むのって大変ですよね。
チャレンジしてみてください。