テクスチャの効いた背景ボードと自然光でナチュラル感を表現する
今回のAcademyはWholesum Japan 株式会社様にご協力頂き、同社のペットケアブランド「native neem(ネイティブニーム)」のペットケア用品を撮影。native neemはインドの伝統医学アユールベーダで使用されるニーム(インドセンダン) を主成分としたペットケア製品。今回の撮影シーンに選んだ背景ボードは、爽やかな白に独特のテクスチャを施したWHITE background。
ペットと飼い主が共に安心して使えるヒューマングレードのペットケア用品というnative neemのコンセプトを元に「プライベートなバスルームで過ごす、パートナーとの時間」をイメージ。パッケージのイラストのように、ナチュラルなイメージで撮影しました。
Visual image|プライベートなバスルームを再現
撮影にあたり、まずはペットケア用品を使うシーンを考えました。ペットは人間と同じ大切なパートナー。いつまでも健康で、家族のそばにいてほしい存在。そんな飼い主が選ぶ「健康と安全に配慮したケア用品」。週末の午後、プライベートなバスルームで使用するイメージを作り込みました。
撮影メイキング
セッテイングはとてもシンプル。はじめにバスタブの上に、WHITE backgroundを設置します。ボードは90×90cmと大きいので、バスタブのサイズは予め調べておくと良いと思います。写真では分かりづらいですが、ボードの片辺をバスタブへ載せ、反対側はスタンドで支えています。ボードの厚みは、約2〜3mm。重量も約3.7kg。天板としての平面性はもちろん十分な安定感もあります。
whiteボードに商品を並べ、カメラアングル(位置)を探します。バスルームは狭いので、三脚は使えません。カメラを手に持って見つけていきますが、実際はなかなか難しい。そんなとき、商品へ当たる光に着目します。バスルームの換気窓から差す光の方向を見て、商品を動かすことにしました。商品を横にしたり、立たせたり、並び替えてみます。ボードが大きいため、どこに商品を置いても画面に収まります。
ライティングは窓から差す自然光のみ。すりガラス状になっているので、柔らかい光がバスルームに広がっています。見た目に近いちょうど良い明るさです。ナチュラルなイメージの多くは、この「見た目に近い」のがポイントです。もし明暗差(コントラスト)がある場合は、レフ板や遮光などで調整してみると良いでしょう。
アングルとライティングが決まったところで、最後にプロップを選びます。これはイメージやシーンにもう少し、演出をプラスしたいから。
プロップには植物や花が最適です。写真に色や遠近感(ボケ)をもたらし、ナチュラルさを加えてくれます。さまざまな植物から、今回選んだのはハンギングしたトックリラン。葉が細く長く、独特のカーブのある植物をプロップに選びました。商品にかかる葉先の位置を確認し、完成です。
完成ビジュアル
バスルームの白タイルとテクスチャのあるWHITE backgroundを使うことで、シンプルで存在感のあるNative Neemのパッケージが際立つビジュアルになりました。プロップとして使ったトックリランが効いています。磨りガラス越しの柔らかい自然光が、午後のバスルームシーンを上手に再現しています。
使用ライト:自然光のみ
使用機材:SONYα7SⅢ/FE 24-105mm F4 G OSS
撮影データ:f5.6 1/125 ISO3200 RAWデータで撮影後Photoshopで調整
Photograph:和田剛(Photographer)
ニュージーランド発の 「native neem ( ネイティブニーム ) 」 は、人・ペット・植物に自然のままのオーガニック素材を用いて、健康的でナチュラルなライフスタイルを提案。インドの伝統医学アーユルヴェーダで使用されるニーム(和名:インドセンダン) を主成分とし、植物由来やオーガニック認証成分にこだわった製品づくりをしています。