置くだけで清潔感と存在感を放つWHITE背景ボード

今回のコンテンツシーンは食器。器をECサイトで販売するショップのメインビジュアルという設定で、作家さんのカラフルな器を使用し撮影しました。器は岐阜県土岐市の陶芸作家「宮下将太」氏の器を使用しています。食器のキレイなカラーを目立せたいため、背景ボードはWHITE backgroundをチョイスしました。

WHITE背景ボードは流れるようなテクスチャを施しているのが特徴です。白い背景は最も撮影で重宝する色ですが、無地の白いペーパーや印刷した背景シートだと、少し安っぽいイメージになる事があります。その点このWHITE backgroundは職人による特殊塗装のため、本物の凹凸と質感がちゃんと写真に写ります。実際に撮影してみましたが、ただ器を置くだけで清潔感と存在感のある写真に仕上がりました。

実際の撮影カット|ストロボ2灯使用

食器 撮影方法 ライティング
食器 撮影方法 ライティング
食器 撮影方法 ライティング
食器 撮影方法 ライティング

今回の器はすごくキレイな色のため、プロップを用意する必要もなく、テクスチャのあるWHITEbackgroundに置くだけで抜群の存在感。lightingもディフューザーで柔らかくしているので、同じライティングで様々な角度からそつなく撮影できました。

撮影メイキング|ストロボライティング

食器 撮影方法 ライティング

今回は全面白壁のスタジオで撮影。テーブルにWHITE backgroundを置き、その上に器を置いてサイドからストロボ2灯を当てています。ディフューザー(光を柔らかくする紙)には1800m幅のアートレを使用しています。アートレはプラスチック製のシートでプロ用機材ですが、少し固いので簡単に破れることがなく長く使えます。

食器 撮影方法 ライティング

ライティングはストロボ2灯。共にアートレ越しに少し上から器に向けて当てています。光の強さは両方同じ光量に設定しています。

食器 撮影方法 ライティング

全体のライティング。アートレを窓に見立て、太陽光が降り注ぐイメージを作るため、斜め上からストロボを当てました。ストロボの位置も器より少し前へ。こうすることで器の正面にも光が当たるようにしています。光が十分拡散されているため、影になる部分にもレフ板は入れずそのまま撮影しています。

食器 撮影方法 ライティング

撮影した写真を大きい画面で見たいため、カメラとPCを有線で繋いで撮影(テザー撮影)をしています。ちなみにこの画角で背景ボードの横幅は実はギリギリです。余白を入れた広い写真が撮れるのも90x90xmの大型背景ボードならではです。

PENTAX645Z Lightroomテザー撮影

使用したカメラはPENTAX645Z。レンズはFA645 120mm f4 MACRO。中判センサーのデジタルカメラです。かなり大きいカメラですが、フィルム時代にもフィルム版のPENTAX645を使用していたこともあり好きなカメラです。PENTAX645Zのテザー撮影はAdobeのLightroom classicを使用します。

使用ストロボ:Profoto B10X Plus 2灯/アートレでディフューズ
使用カメラ:PENTAX645Z/FA645 120mm f4 Macro
撮影データ:f16 1/100 ISO100 色温度 5500K RAWデータで撮影後Lightroom classicで現像調整

 

制作ビジュアルイメージ|広告バナー・ECサイト・SNS投稿

食器 撮影方法 ライティング
食器 撮影方法 ライティング
食器 撮影方法 ライティング

PPC広告用のバナーデザイン、WEBサイトのメインビジュアル、SNS投稿イメージです。潔いまでの白い背景のおかげでブルーとグリーンのキレイな器が際立っています。「作家との関係や器を大切に販売するECサイト」という印象のビジュアルに仕上がりました。

WHITE backgroundの特殊塗装した流れるようなテクスチャが、背景シートでは出せない高級感と存在感をビジュアルに加えてくれています。さらに90x90cmという大型サイズのため、背景が足りずに困ることもありません。ただ商品を置くだけで存在感を加えてくれる。この白い背景ボードは本当に重宝します。

Photograph/Visual Design:KYOSUKE YAMAUCHI(ONKOKENSHIN