WHITEとWHTE、王道の背景が語る世界

今回のコンテンツシーンは台湾の古道具。台湾の古い道具を扱う雑貨店の広告用ビジュアルという設定で撮影しました。使用した撮影用背景ボードはWHITE background2枚。裏面はGRAYのこのボードを今回は2枚使用し、それぞれ天板と壁に見立てて撮影。WHITEは真っ白の中に独特の流れるようなテクスチャを施しているため、ただ商品を置くだけで存在感のあるビジュアルが撮影できます。テクスチャが印刷されたフラットな背景紙や、無地の背景ボードとは違う独特の味を、写真に加えることができました。

撮影用背景ボード おしゃれ 通販

Styling|同色のボードを使うことで出る存在感

台湾へ行った際に買い付けてきたビンテージ品をスタイリングしました。
大理石が施された渋い花台に、台湾では昔からスープポットとして使われている蓋付きポットの
デッドストックを置きました。

WHITEを2枚使うことで、アイテムが持つ時代の気配引き出せました。

(Text:PERCOLATOR)

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Lighting|台湾の光と影を、1灯のLED照明と自然光で作り上げる

今回のライティングは窓から差し込むほんの少しの自然光と、LED照明1灯のみ。自然光はそこにある薄暗い地明かりとして入れる程度にしています。それだけだと暗いため、同じ方向から300WのLED照明を商品に向けて照射。バーンドアを取り付けてハードライトにし、漏れる太陽光をイメージしています。

食器の撮影メイキング ライティング方法

全体のライティング。窓から差し込む自然光はライトと同じ方向だけに限定。あくまでも全体をふんわり照らす程度にしています。さらに同じ方向からバーンドアを付けたハードライトを後ろから商品に当てています。反対方向にはレフ板をあえて入れず、影をそのまま色濃く残す形に。少し影があった方が台湾らしいという解釈です。

食器の撮影メイキング ライティング方法

こちらがLED照明の角度イメージ。上下左右の羽をできるだけ細くして光を制限しています。窓などいろいろな建物の間をすり抜けて照らされる太陽光に見立てています。そのため少し上目から商品に向けて照射。後ろの背景ボードにはあまり当たらないようドアを調整しています。

食器の撮影メイキング ライティング方法

こちらが300WのLDE照明。色温度を調整できるタイプで、今回はMAXの6500K(ケルビン)に設定。ちょうど午後の青い自然光とミックスされていい色になりました。

撮影メイキング

今回は背面も天板も白い背景ボードを使用しているため、商品が見事に浮かび上がるビジュアルになりました。特に硬めのライティングのおかげでWHITEbackgroundのテクスチャが浮き出てきて存在感も出ています。自然光だけのライティングだとなかなかこうならず、もっとフラットな印象になります。それもそれでいいですが、LEDライトを1灯加えるだけで表情が生まれ、一枚の写真に時間や空気まで入れ込むことができます。

使用ライト:Aputure LS 300X 1灯(LEDライト)
使用機材:HASSELBLAD X1DⅡ50C/XCD120mm Macro
撮影データ:f4.5 1/200 ISO3200 色温度 4500K RAWデータで撮影後Photoshopで調整

 

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ビジュアルイメージ

PPC広告用のバナーデザイン、WEBサイトのメインビジュアル、SNS告知イメージです。全体的に同じトーンの色で統一されていて雰囲気が出ています。絞り開放で撮影しているため後ろのGRAYボードが程よくボケているのもいいですね。やっぱり自然光とLEDライトの組み合わせはストロボと違い、柔らかくふんわりしたビジュアルになります。ぜひお試しください。

Photograph/Visual Design:KYOSUKE YAMAUCHI(ONKOKENSHIN)
Styling:PERCOLATOR