夏を連想させる背景ボードで、エスニック感を表現する
今回のコンテンツシーンも前回に引き続きエスニック料理レシピのメニュー告知。料理研究家が新たなメニューを開発しWEBサイトやSNSで告知するという設定で撮影。ただし表現する季節は夏。使用した背景ボードは夏のイメージによく合うART backgroundをチョイス。ブルーとホワイトが流れるような模様で表現されたARTは、海外の海のようなイメージ。マットな質感で扱いやすく、爽やかながら主張しすぎない背景ボードです。おかげでエスニック感あふれるビジュアルに仕上がりました。
Styling|多国籍なアイテムにバジルを添えて、オリジナル感を表現
ベトナム料理のフォーですが、器や小物は多国籍なアイテムを用意しました。現地の王道メニューというより、他の海外の文化や気配を取り入れたオリジナルレシピというイメージです。料理のポイントは、パクチーではなくバジルを添えたことです。<ART>の柔らかい涼しげなブルーは、そんな洗練されたエスニック料理にぴったりでした。(Text:PERCOLATOR)
2灯のストロボで、日陰と直射日光を表現する
今回のライティングはストロボ2灯を使用。メインライトは斜め後ろからディフューザー越しに柔らかい光で日陰を表現。さらに夏のイメージを出すため、もう1灯にグリッドを装着し、スポットライトとして使用。屋台の隙間から太陽光が漏れているイメージを出すため、強めの出力でシュリンプに当てています。後ろに置いたグラスにもハードライトが漏れて、夏のイメージを助けてくれています。グリッドは網目状のストロボアクセサリーで、細い光を作ることができます。網目の大きさによって細さが変わります。
夏をイメージさせる場合、ハードライトは必須です。食品に限らず、アパレルでも小物でも少しハードライトをミックスさせると一気に夏らしい写真に仕上がります。
撮影メイキング
今回使用したストロボは「Profoto D2 500 AirTTL」を2灯。ディフューザー越しのメインライトにはOCFズームリフレクターを取り付けています。もう1灯にはグリッドを取り付け、強い夏の太陽光をイメージし少し高めから直接料理に当てています。
グリッドはストロボの光をスポットライトのように狭くしてくれるアクセサリーで、数種類の網目がセットになって販売されています。網目の細かさによって光の狭さが変わるイメージです。もっとピンポイントで当てたい場合はバーンドアがおすすめです。
使用ストロボ:Profoto D2 500 AirTTL 2灯/グリッド
使用機材:CANNON EOS1DX markⅡ/EF100mm F2.8 Macro
撮影データ:f9 1/125 ISO100 色温度 5500K RAWデータで撮影後Photoshopで調整
ビジュアルイメージ
レシピ本のカバー、WEBサイト、SNSのPRイメージです。ART backgroundの爽やかで海のような塗装が夏のイメージにマッチしています。職人の手で塗装しているため人工的なイメージにならないのがいいですね。スタイリングでさりげなく崩してくれたため、リアルさもありつつ全体的にまとまったビジュアルになりました。
Photograph / Visual Design : KYOSUKE YAMAUCHI (ONKOKENSHIN)
Styling : PERCOLATOR