個性的な背景ボードの組み合わせで、異国のイメージを作る
今回のコンテンツシーンは新しくOPENするフラワーショップのPRビジュアルという設定。アンティークな花瓶に合わせて、個性的な背景を2つチョイス。背面には光沢感があり独特のテクスチャを施したBROWN backgroundを。下には同系色のGOLD backgroundをセッティング。アンティークな花瓶も販売しているため、花と花瓶に目がいくビジュアルを目指しました。どことなく海外のアパートを思わせるイメージを表現しています。
Styling|個性に個性を合わせ”深み”を出す
個性的な清水焼きのアンティークフラワーベースをチョイスしました。この個性に負けないボードは<BROWN>。銅のような渋い光沢は、フラワーベースの柄ともマッチ。フラワーベースの縁が金縁なので、そこに合わせ、<GOLD>をベースに。
ここで、梅の花などを生けるのもかっこいいですが、トゥーマッチすぎるかも、、、なのであえて、カラフルで軽やかなかわいらしさを取り入れました。ポピーとチューリップ、茎のうねりがアクセントになるアリアムをセレクト。和のアイテムには洋花を生けると、グッと深みが増します。(Text:PERCOLATOR)
Lighting|2灯のストロボで、日陰と直射日光を表現する
今回のライティングはストロボ2灯を使用。メインライトは上から花に向けたハードライト。グリッドを付けて背面のボードにも当たる角度で。それだけでは暗いため真横からディフューザー越しに1灯用意し全体を少し明るくしています。海外の写真でよく見かけるアパートの窓から差し込む光をイメージし、レフ板は入れず片側からの光だけで撮影しています。
こうして背景ボードを2つ組み合わせる際は、手前に倒れたりしないようしっかり固定します。寄りかかる壁がある場合は、壁に立てかけるのがおすすめです。
撮影メイキング
今回使用したストロボは「Profoto D2 500 AirTTL」を2灯。ディフューザー越しのメインライトにはOCFズームリフレクターを取り付けています。もう1灯にはグリッドを取り付け、斜め上から花と背景どちらにも当たるよう調整しています。
今回実際にフローリストさんが駆けつけてくれたため、彼女がスタイリングしやすいようにカメラと27inchのPCを繋ぎ、ライブビューで画面を見ながら撮影しています。
使用ストロボ:Profoto D2 500 AirTTL 2灯/グリッド
使用機材:CANNON EOS1DX markⅡ/EF100mm F2.8 Macro
撮影データ:f11 1/125 ISO100 色温度 5500K RAWデータで撮影後Photoshopで調整
ビジュアルイメージ
DM、WEBサイト、SNSのPRイメージです。BROWN backgroundのテクスチャが海外のようなイメージを演出しています。下に敷いたGOLD backgroundも良いアクセントになっています。ハードライトをメインにしているので、まるで花が直射日光を浴びているようです。面白いビジュアルに仕上がりました。
Photograph/Visual Design:KYOSUKE YAMAUCHI(ONKOKENSHIN)
Styling:PERCOLATOR
Flower:SO BOUQUET