モノトーンでまとめたい撮影に活躍するDARK GRAYボード
今回のコンテンツシーンもヴィンテージ腕時計。1969年に製造されたOMEGAの腕時計です。薄いグレーの文字盤に黒のレザーといった上品なビジュアル。そのため背景にDARK GRAY backgroundを使用。ビジュアル全体をモノトーンでまとめてみました。
このDARK GRAYボードは適度な凹凸のある大小のテクスチャを施しているのが特徴です。ハードライトでの撮影ではテクスチャが浮き出て見え、ソフトライトで撮影すると程よい存在感。あらゆる被写体にマッチします。
Styling|植物の個性を活かしたスタイリング
コニカルという黒い実を使ってスタイリングしました。
黒いレザーバンドと色をあわせたことで、ヴィンテージアイテムをスタイリッシュに演出しています。
スタイリングに植物を使うことによって繊細さも出るので、ウィメンズウォッチということが一目でわかります。
(Text:PERCOLATOR)
Lighting|アートレとストロボ2灯で柔らかな自然光を再現
今回のライティングもProfoto B10X plusのストロボ2灯。アートレ越しに同じ方向から商品に当てています。メインライトは左の1灯、右の1灯は漏れてくる自然光をイメージし、少しアートレから離し背景ボードに向けて設置。ライトを離すことで光を柔らかくしています。
ライトと腕時計の間に設置しているのがアートレ。表面がキレイなディフューザーなので文字盤に写し込む光がキレイになります。トレペだと少し紙っぽい模様が出たりするため貴金属系はアートレがおすすめです。ちなみにアートレを使用する場合は撮影用のセンチュリースタンドを使用します。かなり重いスタンドですが、こういった高額の商品を撮影する時は倒れないので必須です。
時計の傾きによって文字盤の写り込みが変わるため、PCとカメラを繋ぎながら撮影。特にこういった小さい被写体を撮影するとき、微妙な傾きを調整しながら撮影できるので非常に便利です。
撮影メイキング
制作したビジュアル。今回はあえて柔らかい自然光のイメージをストロボで表現しています。時計やジュエリー撮影の場合、もう少しハードライトを使うと金属感や文字盤のメタリックな部分がくっきり表現できます。背景ボードを選択する場合、やはりこういった商品と同系色のボードをチョイスするのがオススメです。主張し過ぎず、主役を上手に引き立ててくれます。
使用ストロボ:Profoto B10X Plus 2灯
使用機材:HASSELBLAD X1DⅡ50C/XCD120mm Macro
撮影データ:f5.6 1/320 ISO100 色温度 5500K RAWデータで撮影後Photoshopで調整
ビジュアルイメージ
PPC広告用のバナーデザイン、広告ビジュアル、SNS告知イメージです。モノトーンで統一されたヴィンテージウォッチの上品なビジュアルをDARK GRAY backgroundが上手に引き出しています。少しゴツゴツしたテクスチャはやっぱり塗装した背景ボードならでは。DARK GRAYは両面塗装で裏面がLIGHT GRAYになっています。グレーを基調としたブツ撮りに1枚で大いに活躍する背景ボードに仕上げています。あらゆるビジュアル製作に使い回しが効くためフードフォトやアパレル、ブツ撮りに大活躍するボードです。
Photograph/Visual Design:KYOSUKE YAMAUCHI(ONKOKENSHIN)
Styling:PERCOLATOR
Making photo:FUMIKA SUZUKI(Smart Media)
Special Thanks:TIME GARDEN(SENDAI)
仙台の時計修理・ヴィンテージ時計のお店。1970年代のレディースウオッチを中心に、自社でメンテナンスをして販売しています。