色気のある背景ボードで、レシピ写真をアップグレードする

今回のコンテンツシーンはエスニックレシピのメニュー告知。料理研究家が新たなメニューを開発しWEBサイトやSNSで告知、さらにはレシピ本のカバーにも使用するという設定で撮影。背景ボードには錆をイメージしたRUST backgroundを使用。光沢感が少なくマットな質感のため使いやすい背景ボードです。錆といっても落ち着いたトーンの中に少し錆を感じる特殊塗装のため、こうした料理撮影にも違和感なく使えます。むしろ大人の雰囲気すら漂うイメージに仕上がります。

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Styling|気取らず、温かく、少し隠し味を

ブイヤベースはイタリアの郷土料理なので、気取らず、人の温もりが残る土着的なスタイリングをするということにこだわりました。トマトと海老の赤が引き立つよう、他の色は茶から無彩色に。さりげない鉄錆の風合いを持つ<RUST>と、カトラリーのシルバーを異素材要素として取り入れたことが、隠し味となっています。(Text:PERCOLATOR)

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Lighting|アクセントのハードライトで、エスニック感を演出

今回のライティングはストロボ2灯を使用。メインライトは斜め後ろからディフューザー越しに。柔らかい光でこれだけでもキレイに撮影できますが、よりエスニック感を出すため、もう1灯にバーンドアを装着し、スポットライトとして使用。太陽光が少し当たっているようなイメージを出すため、メインライトより強めに当てています。バーンドアはよくムービー照明で見かけますがストロボでも非常に使いやすいのでオススメです。細い光が真っ直ぐになり被写体に届くイメージです。

RUST backgroundは塗料が混じり合っているため、撮影する角度で表情が変わります。少し逆光気味にカメラを構えると微光沢な質感が浮き出てきます。

料理撮影 ライティング方法

撮影メイキング

今回使用したストロボは「Profoto D2 500 AirTTL」を2灯。ディフューザー越しのメインライトにはOCFズームリフレクターを取り付けています。もう1灯にはOCF II バーンドアを取り付け、午後の太陽光をイメージし低めの後ろから直接料理に当てています。

自然光で撮影する場合、このライティングの再現は難しいと思いますが、直射日光が少し差し込む位置で撮影するとエスニック感が出るかもしれません。全くの日陰で撮影すればかなり柔らかい雰囲気になります。それでもやはり料理写真の場合、少し硬めの光の方が美味しそうに写ります。

使用ストロボ:Profoto D2 500 AirTTL 2灯/OCFⅡバーンドア
使用機材:CANNON EOS1DX markⅡ/EF100mm F2.8 Macro
撮影データ:f5.6 1/125 ISO100 色温度 5500K RAWデータで撮影後Photoshopで調整

 

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ビジュアルイメージ

レシピ本のカバー、WEBサイト、SNSのPRイメージです。RUST backgroundの複雑な色あいがエスニックのイメージにマッチしています。全体的に大人の落ち着いたイメージに仕上がりました。サブライトで使用したハードライトがちょうど料理に当たっていて浮き出て見えます。撮影の際に同じライティングで様々な角度やアップ、付け合わせなどの脇役もついでに撮影しておくといいかもしれません。

Photograph / Visual Design : KYOSUKE YAMAUCHI (ONKOKENSHIN)
Styling : PERCOLATOR