メイン料理が際立つ、テクスチャが効いたWHITEボード
今回のコンテンツシーンはFOOD。JAPANESE PASTAのレシピ本とWEBサイトのメインビジュアルという設定で撮影。背景は職人の手で流れるようなテクスチャを施したWHITE background。ザラザラした質感で光沢がなく、少し海外の雰囲気漂うWHITE。フラットな背景紙や背景ボードとは違い、白の背景でもこれくらい質感があると全く違ったイメージが作れます。パスタに当てたハードライトが太陽光のようにソリッドで、和を感じつつエキゾチックな雰囲気に仕上がりました。
Styling|黒の器と黒のフォークで、パスタの黄色を引き立てる
シンプルで、スタンダードなカルボナーラを作りました。パンチェッタの肉肉しさと、卵黄を絡めたパスタの黄色を引き立たせたくて、ワイルドで男性的な黒い器を用意しました。フォークの柄も黒で統一。
余談ですが、二十代前半に、パスタを食べるのにスプーンを使うのは、ヨーロッパでは子供だけだと知って以来、パスタを食べる時は意地でもフォークのみ。おかげで食べるのが上手になりました。
スタイリングをする時も、決してスプーンは置きません。(Text:PERCOLATOR)
Lighting|強めのハードライトで、メイン料理を際立たせる
今回のライティングはストロボ2灯を使用。メインライトはバーンドアを付けたハードライト。メインの料理にディフューザーを介さず直接当てています。ただし今回は白い背景のため、白飛びしないようバーンドアで光を細くし、できるだけ食材だけに当たるよう調整しました。ハードライトだけだと暗くなるため、もう1灯をディフューザー越しにソフトライトで同じ角度から当てています。
撮影メイキング
今回使用したストロボは「Profoto D2 500 AirTTL」を2灯。上の写真がハードライトに使用したバーンドア。光を細くしたい時や、ピンポイントで光を当てたい時に重宝します。グリッドよりも光を細く制限できます。おすすめです。
使用ストロボ:Profoto D2 500 AirTTL 2灯/OCFバーンドア
使用機材:CANNON EOS1DX markⅡ/EF100mm F2.8 Macro
撮影データ:f8 1/125 ISO100 色温度 5500K RAWデータで撮影後Photoshopで調整
ビジュアルイメージ
本のカバービジュアル、WEBサイトのメインビジュアル、SNS告知イメージです。WHITE backgroundは光沢がなくザラザラした質感。職人の手で細かいテクスチャをランダムに施しています。フラットな背景ボードとは違い、使いやすさもありながら存在感のあるイメージを助けてくれます。料理撮影に限らず、様々なアイテム撮影に使いやすい一枚です。
Photograph/Visual Design:KYOSUKE YAMAUCHI(ONKOKENSHIN)
Styling:PERCOLATOR