私のスタイリングの基本
目玉焼きの崩れた黄身、溶け始めて混ざり合うアイスクリーム、重力に逆らえないほどふわっと握られたおにぎり。
綺麗にきちんとしているよりも、バランスが崩れていたり、乱れていたり、ちょっと焦げていたりする方が、その素材の質感や食感、歯触りや舌触りが伝わりやすく、直感的な美味しさが伝わると、私は思っています。
十人十色という言葉があるように、かわいいにも、かっこいいにも、素敵にも、人の数だけの感性があります。
スタイリングにも人それぞれの解釈があって、同じオーダーを受けてもスタイリストが違えば、仕上がりは当然違ってくるのです。
なので、ここで書いていくことは、あくまでも私なりのポイントです。
けして正解というわけではありません。
子どもの頃からよく映画を観る環境で育った私のスタイリングには、映画で憧れたインテリア、お店、食べ物、ファッション、、、そんなさまざまなシチュエーションが無意識的に散りばめられていると思います。
幼い頃から直感的に感じてきた数々の「美味しそう」が、私のスタイリングの基本となっています。
写真はパイに特化したレシピブックのカバービジュアルという設定。背景ボードには存在感のあるBROWN backbroundを。BROWNは少し光沢があり職人の手で塗装された独特のテクスチャのため、人工的にならず食品以外の様々なシーンで雰囲気のあるイメージを演出できる背景ボードです。
撮影方法はこちらhttps://photo-background.shop/academy/433
Photograph:KYOSUKE YAMAUCHI(ONKOKENSHIN)
Styling:PERCOLATOR