良い使われ方をした器に宿る力
夏になるとエスニックフードが食べたくなりますよね。
アサリの酒蒸しに、ごま油・砂糖・ラー油で作ったソースをかけ、変化球でローズマリーで香り付けしました。
ですが、今回のスタイリングの軸は器です。
準備であちこち回っていた撮影前、とんでもなく素敵な器を見つけてしまったのです。
ブルーのマーブルの釉薬、外側は素焼きで、フチに入ったブルーグリーンがアンニュイな気分を演出してくれているこちらの器。
素地が素焼きであるため、使っていくと貫入（ヒビにような模様）が入っていきますが、それもまた良い表情。
良い使われ方をした器には良い貫入が入る。人に刻まれるシワと同じですね。
こちらの器、詳しくはわからないのですが、今は亡き作家さんの商品らしく、倉庫から数枚出てきたというところに出くわした私は相当なラッキーガール（という歳ではないですが）だと自負します。
この器が引き立つお料理を！と浮かんだのが夏にぴったりの、エスニックなアサリの酒蒸し。
夏らしく、主役の器に合わせてブルーやシルバーでまとめました。
ボードは迷わず＜FRESH＞を。
屋台のテーブルのような雰囲気や味が出ました。
写真はスタイリング本のカバービジュアルという設定で撮影した写真です。背景ボードには爽やかさと存在感がミックスしたFRESH backbroundを。フラットな背景紙と違い、職人の手で塗装したFRESHのテクスチャがイメージを上手にまとめてくれました。
撮影方法はこちらhttps://photo-background.shop/academy/448/
Photograph／KYOSUKE YAMAUCHI（ONKOKENSHIN）
Styling：PERCOLATOR
